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カウンセラーとして生かされた第二の人生

カウンセラーとして生かされた第二の人生

山本三郎さん

voice02_01 第二の人生を生かされ、この10数年の間に
5千回を越えるカウンセリング体験

私は教師生活を55歳で退職し、関西カウンセリングセンターで心理学を学び、60歳で今の大阪学院大学の学生相談室でカウンセラーとして生かされる道を与 えられました。5年残して退職するのは人生の一つの賭けでしたし、何度か挫折を体験したり、後悔もしましたが、今ではこの道を選んで正解だったと納得し、 若い頃からの生き方も含め、すべてが今の人生の歩みに繋がっていると思います。

私がカウンセラーとして生かされるには何度か通らねばならない関門(通過儀礼)がありました。

私は、カウンセラーとしての駆け出しの頃、原因不明の頭痛で40日間のた打ち回ったことがあります。来室するクライエントのカウンセリングだけはこなし ていたのですが、それ以外は寝たきりでした。あらゆる精密検査を受けましたが、「緊張性偏頭痛」としか診断は出ませんでした。当時私にとっては重篤すぎる 38歳のクライエントと向き合っていました。数年間の記憶喪失と長女への虐待がその人の主訴でしたが、奇跡的に記憶が甦り、娘への虐待も深い愛情へと変容 し終結を迎えました。私の頭痛もうそのように治まりました。私がちょうど激しい頭痛で苦しんでいた頃、そのクライエントも30日間頭痛で何も出来なかった そうです。未熟な私は丸々その症状をもらっていたことになります。これは私が今後カウンセラーとして生きていけるかが試される最初の通過儀礼でした。

何度かの通過儀礼を経て、カウンセラーとして生かされる「芯」が出来るのだと思われます。

voice02_02  学生相談室でカウンセラーとして生かされ早13年になります。この間延べ 5千回に近いカウンセリング体験を重ねてきましたが、この体験が私にとってはカウンセリングの学びのすべてです。私は教師をしていたころ「教師は生徒から 学ぶ」ものだと思っていましたが、「カウンセラーはクライエントから学ぶ」ものだと思う以上に、今はクライエントこそ最高のスーパーバイザーだと思ってい ます。

老いと向き合い、カウンセラーとして生かされている今の私の生き方が、私の長い人生の中で一番充実しているのではないかと感じています。


●山本三郎さん プロフィール
(財)関西カウンセリングセンターにてカウンセラー資格を取得。
大阪学院大学学生相談室カウンセラー。

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