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三郎先生のカウンセリングコラム:家族構成を聞きたくなる?

三郎先生のカウンセリングコラム No.2

―家族構成を聞きたくなる?―

事例報告を見ると、大抵は家族構成が書かれています。父50歳、公務員、母46歳、主婦などと。私は大学で学生のカウンセリングを15年してきましたが、幸いにしてインテーカーはいませんでした。幸いにしてというのは、様々な苦悩を持って来室する学生は、その人が必要ならば父や母について自ら語るでしょうし、最後まで語らなければそれにはまた深い意味があると思うからです。したがって私のほうから家族構成を聞くことは滅多にありません。初めから聞かなくて良かったと思えるケースに何度か出会っています。a45f49bca72943c53191dadfefe51b38_s

引きこもりの26歳の女性の出前カウンセリングを引き受けることになりました。引きこもりや不登校で悩む青年の場合はカウンセリングの守るべき枠を越えることはやむをえないと考えています。
この女性は常に自死を考えていました。面接の内容は全て死についてです。彼女が語る自殺願望は、目が涙目なのでこのままだといずれは失明すると考えると死にたいと思ってしまうと言うのです。涙目が自死の直接の原因とは思えませんが、その裏に自分にも分からない何かがあるのでしょう。2回目の面接で「先生とお話しているときだけは死ぬことを忘れています。でも先生がお帰りになるとまた考えてしまいます。」と涙ぐむ彼女に、私は「面接中だけでも死を考えないとは素晴らしいね。」と返しました。

3回目の面接には、お守り代わりに携帯のストラップのような何かをくださいと言うので、妻に作ってもらった小さな人形を吊るしたものを差し上げました。人形の台の下にはSと書き、Sの説明として、Soul,Spirit,Save,SafeそしてSaburouのSだと説明しました。このときが彼女の初めての笑顔でした。何か変化が起こったかに思えましたが、その後いつも話題は死についてでした。時には「これから死にます。」とメールが入り、飛んで行くことが2度ありました。往復4時間半かかるので面接の回数を10回と決めて始めたのですが、何か空しく終わるような予感がありました。

さて約束の10回目に「これからどうしますか?」と聞くと、「母の介護をします。」と言います。それまで彼女は母親については一切何も言わなかったし、私も何かあると気づきつつも聞くことはありませんでした。彼女のお母さんは余命いくばくもない末期癌だと言います。死ばかり見つめていた彼女が、死と戦っている母親の介護をする決意をしたとは!私はこれで終結だと確信しました。
約1か月後、早朝彼女からメールが届きました、「母が今朝息を引き取りました。最後まで母を見とれたことは良かったと思います。先生、人間の生命て凄いですね!」
母が自らの死を持って、娘の命を救ったに留まらず生命の凄さを感じさせたのです。気になりつつも、母親については何も聞かず、ひたすら待つ姿勢の中にこそクライエントの変容をもたらす何らかの介入があったと改めて感じます。
今年の年賀状には「先生、私はすっかり元気になりました・・・」と嬉しい便りです。

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