カウンセリング・コラム⑥:相手の心情に理解を示せ!

前回は「自分の価値判断をカッコに入れて、『物事』を相手の立場で考え、感じ、理解せよ!」ということをお伝えしました。

では、そうした『姿勢』で話を聴き、カウンセラーはどんな『言葉』を返すのでしょうか?
ひとつは、『相手の心情に理解を示す言葉がけ』が考えられます。カウンセリングの技法としては、『感情の反射』と言われるものです。

例えば、次のようなものがあります。

〈・・バカにされたと思って、腹が立ったんですね〉
〈・・それで、すごくさみしくなったんですね〉
〈・・相手に嫌われないかと、心配だったんですね〉
〈・・周りにほっておかれそうで、不安だったのかもしれませんね〉
〈そんなことがあったのなら、腹が立っても無理ないかもしれませんね〉 など

ハート

大切なことは、『相手の思いや苦労をくむ』ことです。
前回示した以下の図のような『姿勢』で話を聴き、そこで感じとれた相手の『気持ち』、『心情』に、理解を示す言葉を返します。
その言葉が、相手の心情に沿ったものであれば、相手は「わかってもらえた」、「理解された」と感じて、ホッとされるかもしれません。また、「さらに話したい」という気持ちになってくれるかもしれません。そうした関わりが、相手との『信頼関係』を作っていく上で、とても大切になります。

 

カウンセリングの聴き方

「自分の価値判断をカッコに入れて、物事を相手の立場で考え、感じ、理解せよ!」

『反射』は、『傾聴の要』と言われる技法です。相手の述べた『考え』や『感情』を、カウンセラーが『反射』して映し返します。特に、相手の『感情』にフォーカスした『感情の反射』には、次のような『働き』があります。

相手の心情に理解を示す『共感』の働き。
相手の気持ちを受けとめる『受容』の働き。
相手の感情を照らし返し、その感情の吟味を促す『体験探索』の働き。

 

『反射』は、最も初歩的なカウンセリング技法でありながら、同時に、その使い方の巧みさにより、カウンセラーの力量が問われる『最も難しい技法』であるとも言えるのです。