ミヤTの【カウンセリング実践力】通信! No.9

みやTのカウンセリング実践力通信2

 

関西カウンセリングセンター専任講師の宮田智基が、カウンセリング実践力養成講座のカリキュラムから、カウンセラーを目指す人にWEB講義を発信します。カウンセリング実践力養成コースでカウンセラーが学んでいること、じっくり、たっぷりお伝えします。

◆実践力の極意 その9 :「パーソナリティを読み解け! 自己イメージ・他者イメージ」

前回の実践力通信では、ケース理解のおおまかな枠組みとして、クライエントの「パーソナリティ」と「ストレス要因」との兼ね合いの中で、「症状」や「問題行動」が生じていることをお伝えしました。(パーソナリティ×ストレス要因=症状、問題行動)

では、「パーソナリティ」とは、どのようなものなのでしょうか?
私達の心は、両親などの「重要な他者」との「対人関係」の中でつくられます

 

対人関係の相互作用モデル 1

 

「養育者との関係」が、笑顔に溢れる「良い経験」(図の①)であれば、心の中に「良い他者イメージ」、「良い自己イメージ」が形成されます。反対に、「養育者との関係」が、怒られてばかりの「悪い経験」(図の②)であれば、「悪い他者イメージ」や「悪い自己イメージ」が形成されます。こうした「良い経験」と「悪い経験」は、必ずどちらもあるものですが、相対的にどちらが優勢かということが重要になります。
また、「虐待経験」などの「ひどい経験」(図の③)があれば、そうした経験は心に留めておくことができず、「解離」されてしまうかもしれません。

私達は、両親などの「重要な他者」との対人経験の中で、「人ってこういうものだな」、「自分ってこういうものだな」という、内的な「自己イメージ」、「他者イメージ」を形成していきます。

 

対人関係の相互作用モデル 2

 

例えば、「ひどく怒って責める他者イメージ」(図の④)、「無力で弱い自己イメージ」(図の⑤)、「自分を見捨てる他者イメージ」(図の⑥)、「嫌われている自己イメージ」(図の⑦)などです。

誰もが、心の中に様々な「自己イメージ」、「他者イメージ」をたずさえて生きています。普段の何気ない「物の見方(認知)」や「感情のあり方」は、実は絶えずこれらの「自己イメージ」、「他者イメージ」によって、大きな影響を受けているのです。クライエントが、どのような「自己イメージ」、「他者イメージ」を持っているかを知ることは、クライエント理解に直結するものだと言えるでしょう。

そして、クライエントの心の部分に入ってくるものが、もうひとつあります。それは、実践力通信No.3でお伝えした「中核葛藤テーマ(中核的な不安、葛藤、欲求、情緒)」です。その詳細は、実践力通信No.3「『こころのテーマ』に耳を傾けよ!」をご覧下さい。