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《2023年度》KSCC統合的心理療法セミナー

公益財団法人関西カウンセリングセンターでは、統合的心理療法の基本から発展的な内容まで、さまざまな切り口で学んでいただけるセミナーシリーズを企画し、今年で8年目となります。
講師陣の篤いご協力のもと、日本を牽引するメンバーによるこのセミナー、オンラインでの開催ですのでどこからでもご参加いただけます。

【プレセミナーのご案内】 ※開催終了いたしました

心理療法には様々な学派の理論や技法がありますが、統合的心理療法とは、その一つだけを拠りどころにするのではなく、多様な学派の理論や技法を組み合わせて活用することによってクライエントにとってより効果的に関わることを目指した心理療法のことを言います。
毎年開催している統合的心理療法セミナー本編をよりわかりやすく、そして深く理解していただくためにセミナー本編に先立って、プレセミナー、統合的心理療法の入門編を開催いたします。
統合的心理療法について学んだことがない、よくわからない、興味があるという方は、是非このプレセミナーからご受講ください。

プレセミナー:「統合的心理療法入門」 は こちら

《多様な学派から学ぶ統合的心理療法》

周知のように、心理療法はそれぞれユニークな強みをもった多様な学派から成り立っています。
統合的な心理療法は、学派の多様性を尊重し、それぞれの学派をオープンな姿勢で広く積極的に学んでいこうとします。
また、診断分類だけでなく、クライエントの個性や背景にある文化の多様性を尊重し、個々のクライエントに合わせて、クライエントとともにセラピーを構築していくことが必要だと考えます。
このセミナーは、今年、8年目を迎えます。このセミナーが、みなさんそれぞれのセラピストとしての成長を促進するものとなることを願っています。

杉原保史

講座内容

講座概要

講義形式Zoomウェビナーによるオンライン方式
※この研修は臨床心理士の資格更新ポイントになりますので、出席確認を行います。
期 間2023年6月~2024年2月 全7回 日曜日
タイムスケジュール10:00-11:45 講師①による「講義」
11:45-12:45 昼休憩
12:45-14:30 講師②による「講義」
14:30-14:45 休憩
14:45-16:15 W講師による対談・質疑応答
対 象公認心理師、臨床心理士、指定大学院大学院生、心理臨床に携わる専門家で、事例等の守秘を遵守できる方
※受講資格について、わからない・迷われる方は、事務局担当までご遠慮なくお問合せください。
◆この研修は、臨床心理士資格更新ポイント研修として承認されています(2ポイント/回)◆
定員各プログラム 60名
受講料各回 税込価格:6,600円

今後開催予定の講座

現在企画中です。決まり次第ご案内いたします。

開催終了の講座

第1回「共感と追体験:関係精神分析とフォーカシングの対話」

研修会番号:23-751
日程:2023年6月4日(日) 10:00~16:15 

<講義1>
池見 陽 先生
(関西大学人間健康学部教授)

<講義2>
岡野 憲一郎 先生(本郷の森診療所院長、京都大学名誉教授)

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<講義1>池見 陽 先生

講義タイトル追体験と相互作用:体験過程モデルの観点より
講義内容心理療法ではセラピストとクライエントの間にどんな作用が生じているのかを検討するため、筆者は4つの命題からなる「体験過程モデル」を2022年に発表した。2023年には命題を1つ追加した The Experiencing Model を発表した。本講義では体験過程モデルをフォーカシングの事例にそって解説する。このモデルの第3命題は「追体験」についてであり、セラピストがクライエントの体験を追体験していると同時にクライエントが自身の体験を追体験しているといった相互追体験についてとくに検討してみたい。

<講義2>岡野 憲一郎 先生

講義タイトル関係論から見た共感
講義内容精神分析における共感論は、フロイトやヤスパースに見られる認知的な共感と、ロジャースやコフートに代表される情緒的な共感に大別される。これらはどのように統合されつつ論じられるべきであろうか。昨今論じられる共感についてのネガティブな側面も含め、関係論的な視点から共感の治療的な意義について検討する機会にしたい。特に患者にとっての「共感的な言葉」とは何かについて、技法論を超えた広い視野から考察を加えたい。

第2回「統合的心理療法の実践」

研修会番号:23-752
日程:2023年9月24日(日) 10:00~16:15 

<講義1>
加藤 敬 先生(こども心身医療研究所/親と子の診療所 公認心理師・ 臨床心理士)

<講義2>
福島 哲夫 先生
(大妻女子大学教授、成城カウンセリングオフィス所長)

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<講義1>加藤 敬 先生

講義タイトル子どもの不安症状の理解と対策~心因性疾患の統合的アプローチ
講義内容演者は児童から成人までの心理治療・支援を医療機関で実践しています。このセミナーでは現場での支援が、治療機関の特徴やクライエントの要求によって、自然と統合・折衷的にならざるを得なくなり、一つの理論技法では対応できないことを伝えてきました。またそうした理論・技法を統合折衷していく治療者は関心相関性という認識形態をとっているのではないかと考察してきました。今回はそうした認識態度を基本にして、子どもたちの不安症への理解や対応をどうしていくのか、現場での経験をもとにお話したいと思います。

<講義2>福島 哲夫 先生

講義タイトル一人のセラピストが個人・カップル・家族を担当する際の留意点
講義内容心理士(師)は時として同じセラピストが、同一ケースにおいて個人・親子・夫婦・家族面接を求められる場合があります。そして、それは多くの場合他のセラピストや機関に紹介するよりもクライエントのメリットが大きくなります。ただし、その際「セラピストの中立性」や「親子観」「ジェンダー観」などの根本的な在り方が問われます。これらを含めた留意点を講師が実際におこなった面接動画を通して、一緒に考えていきたいと思います。

第3回「心理療法における『感情』の取り扱い方」

研修会番号:23-753
日程:2023年10月22日(日) 10:00~16:15 

<講義1>
広瀬 隆 先生(帝塚山学院大学心理学科教授、北大阪こころのスペース代表)

<講義2>
岩壁 茂 先生
(立命館大学総合心理学部教授)

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<講義1>広瀬 隆 先生

講義タイトル感情的現実への私論:ユング心理学を基礎とした統合的視点から
講義内容深層心理学のいう無意識は、情動によって彩られ、合理的な思考とは相容れないことも多い。わかっていながら問題を解決できない状況は誰しも経験する。この点については、神経科学でいう非意識との照合により明らかになることもありそうである。一方で、体験される感情は、生命を意味づけ実感させてくれ、セラピーの重要な位置を占める。今回はユングの観点と発達や神経科学の観点を照合しながら、セラピーで情動や感情にどう触れるのが望ましいか、その私論を示してみたい。

<講義2>岩壁 茂 先生

講義タイトル感情変容~心理療法プロセス研究の視点
講義内容講師は、エモーション・フォーカスト・セラピーの効果とプロセスの研究を行っている。本講座では、この実証的な研究の知見に基づいて効果的な感情変容について解説する。特に、治療的効果の指標やクライエントの評価から効果的であった面接場面について解説する。

第4回「心理臨床における社会・経済・文化的要因」

研修会番号:23-754
日程:2023年11月19日(日) 10:00~16:15

<講義1>
杉原 保史 先生(京都大学学生総合支援機構学生相談部門長・教授)

<講義2>
和田 香織 先生
(カルガリー大学教育学部カウンセリング心理学科Associate Professor & Director of Training)

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<講義1>杉原 保史 先生

講義タイトル社会・経済・文化的要因を考慮に入れた心理支援
講義内容心理支援者は、支援の実践の中で、無自覚のうちに主流文化の見方をクライエントに押し付けてしまってはいないでしょうか? クライエントの苦悩をクライエント個人の内面の問題としてのみ見ていると、その心理療法の行為自体がクライエントを傷つけてしまうことがあります。クライエントの苦悩は、大きな社会の文脈の中で理解される必要があります。昨年に引き続き、こうした問題について考えてみます。

<講義2>和田 香織 先生

講義タイトル社会的公正モデルを取り入れた心理療法実践
講義内容近年、社会的公正(Social Justice)が心理療法・カウンセリングにおける第五勢力として発展を遂げてきました。多様性、公平性、人権の尊重、社会変革などの実現を志向する社会的公正という視点は、心理療法の領域に大きな転換をもたらしています。昨年の「社会的公正とは、なぜ重要なのか」という出発点から一歩進み、社会的公正モデルを取り入れた臨床、スーパービジョン、養成の実践例を示し、応用への足がかりを一緒に模索したいと考えます。

第5回「心理療法における哲学・宗教・文化・スピリチュアリティ」

研修会番号:23-755
日程:2023年12月10日(日) 10:00~16:15 

<講義1>
上地 雄一郎 先生(岡山大学大学院社会文化科学研究科特命教授)

<講義2>
東 斉彰 先生
(甲子園大学心理学部教授/発達・臨床心理センター長)

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<講義1>上地 雄一郎 先生

講義タイトル哲学・宗教・スピリチュアリティとの関連でみた心理療法
講義内容多くの心理療法には科学的要素もあるが、何らかの哲学を背景にしていたり、それと関連する部分があったりする。また、成田善弘も言うように、一切の価値を含まない心理療法はない。根底あるいは背景にある哲学や価値との関連で、MBT/メンタライジング・アプローチの視点を解説したうえで、精神分析や認知行動療法にも言及したい。そして、何らかの超越的なものを意識するスピリチュアリティの視座から、具体的な面接の場面を取り上げてみたい。

<講義2>東 斉彰生

講義タイトル比較哲学・比較文化論・比較心理学から心理療法を考える
講義内容心理療法には様々な学派があるのはどうしてだろうか。セラピストが支援対象となる人を見るとき、セラピスト自身のものの見方が影響するし、クライエントの性質もまた支援に影響を与えるだろう。人間理解の様々な相違の背景には哲学、思想の問題が存在し、クライエントの性質はその人が生きている(生きてきた)文化が大きく影響するだろう。本講義では、哲学、文化、心理学の観点から、比較という方法を通して考え、心理療法の本質を探りたい。

第6回「メンタライジング・アプローチとナラティブ・セラピー」

研修会番号:23-756
日程:2024年1月28日(日) 10:00~16:15 

<講義1>
崔 炯仁 先生(いわくら病院副院長)

<講義2>
坂本 真佐哉 先生
(神戸松蔭女子学院大学人間科学部教授・副学長)

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<講義1>崔 炯仁 先生

講義タイトルメンタライゼーションの、システムと関係性への新たな展開
講義内容Asen、Fonagyが提唱する「メンタライゼーションを活用したシステム療法(mentalization-informed systemic therapy; MIST)」は、システム論により豊かにされた家族・カップル・個人のためのメンタライジング・アプローチです。集団や関係性を文脈の中で見るシステム論のレンズと、自己や他者の志向的心理状態(intentional mental state)と相互交流を見るメンタライジングのレンズを組み合わせて理解を深め、システムが全体としてメンタライズできるようになることを目指します。訳書近刊予定の「Mentalization-based Treatment with Families (2021):〔家族のためのメンタライジング・アプローチ(仮)〕」から、その理解と実践を紐解いていきます。

<講義2>坂本 真佐哉 先生

講義タイトルナラティヴ・セラピーがセラピスト自身にもたらすもの
講義内容ナラティヴ・セラピーは、社会構成主義心理療法の1つとして位置づけられる。社会構成主義とは、現実は人と人との間で構成されると考えるものである。つまり、個人の内面深くを掘り下げて抱えている問題を理解しようとするというよりも、人と人との関係性の文脈の中でその人や問題を理解し、支援者が答えを持たない形での会話を通して共に理解を広げていく。このような理解の仕方は、心理援助を行うにあたり、支援者にどのような影響を及ぼすのであろうか。当日は具体例を示しながら考えてみたい。

第7回「統合的心理療法の本質とその展開」

研修会番号:23-757
日程:2024年2月25日(日) 10:00~16:15 

<講義1>
村瀬 嘉代子 先生(㈶日本心理研修センター理事長、大正大学名誉・客員教授、北翔大学客員教授)

<講義2>
新保 幸洋 先生
(東邦大学理学部教養科教育学教室/教員養成課程課程長・教授)

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講義内容統合的心理療法を論じる際に、既存の心理療法の理論や方法を眼前のクライエントに対してどのように当てはめ、適用してゆけばよいのかという点に力点が置かれることが多いように思われます。
しかし、多様な背景や複雑な事情を持つクライエントに対する心理援助を考える際には、むしろ個々のクライエントの望みやニーズが何かをしっかりと傾聴し把握する必要があります。
そしてクライエントをよく観察し、的確なアセスメントを行って彼らの特性を把握し、その関わり方を工夫することで、彼らの自尊心や主体性を損なうことなく、自然な形での支援につなげるあり方が強く求められていると考えます。
本研修会では、そのような個の実態に応じた効果的な支援の在り方について、講義と事例の具体的な検討を通して、受講者の皆様とご一緒に考えてゆきたいと思っています。

確認事項

お申込み前に必ずご確認ください

今回の研修では、Zoomウェビナーを利用して行います。
PC、タブレット、スマートフォンで受講可能です。

お申込いただいた方には、事前(開催日1週間前~3日前くらいの間)に、eメールで、参加手続きのURLと参加手順について別途ご案内いたしますので、必ずkoza@kscc.or.jpからのメールが受け取れるメールアドレスでお申し込みください。(キャリアメールの場合は、こちらからのメールがうまく届かないことがあります。)
開催日2日前になってもメールが届かない方は、事務局までご連絡ください。

※Zoomについての詳細、並びに事前の環境チェックについては、以下のページをご参照ください。
事前の動作確認について

 下記【禁止事項とお願い】について遵守してください。

  1. 講義の一部または全体を録音、録画、撮影、画面のキャプチャ(スクリーンショット)などしない。
  2. 講義を複数名で視聴せず、単独で視聴すること。
    (子どもや要介護者など同席せざるを得ない方がいる場合は、守秘に十分注意する。)
  3. 講義の中で取り扱われた事例にまつわる部分について、ブログやSNSで発信したり、他者に口外しない。
  4. 外出先で視聴する場合は、ヘッドフォンなどを用いて、外部に音声が漏れないように配慮する。
    自宅で視聴する際も、不必要に家族等に音声や画像が漏れないように十分配慮する。
  5. オンライン講座に関する URL、ID、パスワード等は受講者が責任をもって管理し、第三者と共有、第三者への開示、貸与、譲渡等しないこと
  6. 講師の指示以外で、講義中に他の受講者に個別にチャットなどで連絡しない。

※上記 1~6 に反して実害が生じた場合、当センターより金銭補償などを求めることがあります。
※上記 1~6 について誓約書をご提出いただく場合があります。

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【ご請求先】関西カウンセリングセンター事務局
TEL:06-6809-1225 メールアドレス:koza@kscc.or.jp

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