受講生の声
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- 子どもたちは青春真っ盛り。夫はまだまだ働き盛り、気が付けば周りは何かの“盛り”ばかり。ではわたしは―。
子どもたちは青春真っ盛り。夫はまだまだ働き盛り、気が付けば周りは何かの“盛り”ばかり。ではわたしは―。
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杉村 弘美さん
心理カウンセラー
カウンセラーは年齢を重ねるごとに輝ける仕事。
結婚して走り続けてきたが、ひと段落した40歳になって「あと残り人生40年どう生きていこう」とはたと思った。
そんな時カウンセリング学習に出会い、日本有数の専門家が講師を勤めるカウンセラー養成機関「関西カウンセリングセンター」に通い始める。「最初は心の勉強の奥深さに、目からウロコの連続だった」という。「受講料も、自分のパート代でまかなえる」と、主婦目線のそろばんをはじいても合点がいった。心理学や対話手法を学ぶうちに、まず、自分自身が生きやすくなり、「人はこうやって変わることができるのだ」と実感した。実習を重ねていくと相談相手の絡まった気持の糸を一緒にほどくことができるようになり、「無上の喜び」を感じるようになった。カウンセラー誕生の瞬間だった。その後、同センターの最終課程まで修了し、独立したカウンセラーとして日々活躍する。
「無事登頂し終えたらそっと下山口に置かれる、山登りのつえのような存在になりたい」が信条。苦しいときに支えとなり、「もう先生のところへは来なくていいようになった」と告げられたとき最高の達成感を感じるという。
「カウンセラーは年齢を重ねるごとに輝ける仕事。相談者の人生に向き合うので、責務は重く苦しいこともあるが、だからこそ喜びもひとしお。
つらいと感じたことはない。誰でもカウンセリングを学ぶことで、周囲のカウンセラー的な存在になれる。そんな輪が広がると家族や地域が元気になれる」と瞳を輝かせる。
自分の人生をリセットする意味で門戸をたたいた結果、掛け替えのないスキルと居場所を見つけ出した。
次は自殺を決意した学生との出会いです。「今日死にます。遺書も書きました。(吊るための)ネクタイを 2本買いました」とたんたんと語ります。死ぬ決意が強い人の冷静さに私は鳥肌が立ちました。詳しくはここでは書けませんが、1年72回の面接で「僕はあの時死ななくて本当に良かった。今生きている幸せをかみ締めています」というところまで回復し、新たな決意を込めてルームから巣立っていきました。
(2009年 8月22日発行「週刊大阪日日新聞」掲載内容より)